Chic & Sweet * びいず・びい |
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というキャッチのトリコになって必死で試写会に応募。当たり♪ 予告編で予感していましたが、徹頭徹尾インタビューだけで構成されたドキュメンタリー。 制作者のコメントがはさまれるわけでもなく、2時間以上もインタビューのみ! さすが理屈好きのフランス。日本でこの手法は無理でしょう。 あやうく寝そうになりました。(事前に摂取した「ちびワイン」の影響もありましたが・・) 登場人物は、ワインの値段に絶大な影響力を及ぼす米のワイン評論家:ロバート・パーカー。 ワインの品質改良を手がけて世界を飛び回るワイン・コンサルタント:ミシェル・ロラン。 巨大ワイン企業家:モンティーユ親子、フランスの小さな畑を守るブドウ生産者たちetc 普段から高級ワインを嗜まれる方々にはおなじみの面子のようです。 何しろ膨大な登場人物がしゃべるしゃべる。誰が誰だか混乱します。 でも骨子は、今やワイン界がこぞって個性無きワインを大量生産しているということ。 巨大企業は大資本を使って仏の葡萄生産者から土地を次々とお買い上げ。 大規模経営の生産者達は我先にワインコンサルタントを雇い、「売れるワイン作り」に狂奔。 著名なワイン評論家が高い評価を与えたワインはバカ売れ。しかも値段もつり上がる。 要するに、「売れるワイン」とは「著名なワイン評論家が高い評価を与えたワイン」そのもの。 しかもそのコンサルタントと評論家は長年のお友達・・・・・・バカな・・・ ワインを愛し、信念をもってワイン作りをする人々は年々減少するばかり。効率は悪いし、金儲けもできない。 でも本当のワイン好きが愛するのは「地味のあるワイン」(その土地固有の味を持つワイン)。という、ソムリエでもある監督のメッセージは伝わってきました。(cf.) 印象的だったのは、 クリスティのワイン責任者が語った一言。 「一定水準に達しているか否かなどナンセンス。 たとえ水準以下でも自分好みのワインが好き」 本当にワインの味、自分好みの味が分かっている人だから言える一言だなぁと、惚れ惚れしました。 他人(評論家)が評価したモノはあくまでその評論家の舌の評価でしかない。 今や世界中のワインがたった一人の舌に左右されて「地味のあるワイン」がどんどん駆逐されている。 思うに、私のようなお手頃ワイン派が必要とするジャンルは、まさに「一定水準以上の(お手ごろ価格な)大量生産品」だと思うので、何ともコメントし難いのですが、金にあかせてなんでもかんでも買い占めて自分流に変えていってしまう自信過剰の財閥達は気味悪かったぁ。彼らのお顔はまるでハリウッドの悪役ヅラそのもの。いくらお金があっても人間の品性というものを失ったらおしまいよぉ~ この映画、とってもワインが好き♪ 蘊蓄が好き♪ という方には(限定用法)お薦めです♪
by tara-a
| 2005-10-14 12:58
| Movies & Books
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