Chic & Sweet * びいず・びい |
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娯楽映画でありつつも社会派テイスト? シリアスです。 下手な啓蒙映画より考えさせられてしまうかもしれません。 -Story- ニューヨークのロシア移民ユーリー(ニコラス・ケイジ)は、世界情勢を追い風に各地の紛争地域に武器や弾薬を売りさばき、合法と非合法のはざまをすり抜けながら巨万の富を手にする。そしていつしか史上最強の武器商人として“死の商人”呼ばれるようになる。だがその動向を嗅ぎつけたインターポールのバレンタイン刑事(イーサン・ホーク)が背後に迫っていた。 はじめは貧しいロシア移民の成り上がり物語か?的な感覚でそれなりに楽しみながら見ていましたが、ストーリーは次第にダークに・・・・。兄と共に武器売買に手を染めながらも、人としての良心を捨てなかったがゆえに精神の均衡を失っていく弟ヴィタリー(ジャレッド・レト)の存在も印象的です。 実話に基づいたストーリー。モデルとして実在の武器商人が存在し、数々のエピソードの多くに実例がある(きっとあきれてしまいます)ようです。 アメリカからの資本がまったく入らなかったということもこの作品のリアリティを際だたせます。 見終わって、正直なところ、思わず脱力。 ほんとうの意味での世界最大の武器ディーラーとは? そしてそれは・・・・・ 世の中のしくみって、所詮こんなもんなのね。そりゃそうだけど、むなしぃ~・・・・。という感じが否めません。この作品、商業的に成功するのかなぁ、という素朴な疑問も湧いてきましたが、決して駄作ではありません。 楽しめる作品というのではありませんが、見たなりの価値はあると思います。 アンドリュー・ニコル監督はインタビューでこうコメント。「自分の作品が世の中を変えられるとは思っていないけれど、実際に起こっている事実を伝えることが自分の使命だと思っている」 「ユーリーは我々全員の中にいるということに気が付いたんだ。行為がもたらす結果を考えずに行動してしまうという悪魔的な部分は、誰の中にもあると思う」 -おまけのぼやき- 日本は今、耐震偽造建築騒動のまっただ中。 一体誰が悪いのか。今、表に出てやり玉に挙がっている人物も相当悪辣で、常識をはるかに逸脱した悪人だと思うけれど、その陰にはもっと「悪いヤツ」がいて、相変わらずそれなりのステイタスを維持して名士然として、私腹を肥やし権勢を振るってるんだろうな・・・。 そんな様子がこの映画に重なりました。
by tara-a
| 2005-12-07 22:28
| Movies & Books
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